「1960年代、70年代の日本のアーティストたちは、技術的な実験、アクティヴィストのステートメント、コンセプチュアルなパフォーマンスなどを通じて手に触れることのできない、時間、ジェスチャー、電子信号などを、豊かなアートを生み出す素材へと変容させている。『ヴァイタル・シグナル』は、日本の創造的な活動と諸実験による実り豊かな時代に光を当てている。」


個人版、2011年2月17日リリース!

日米同時発売、日本国内2010年5月6日リリース(ライブラリー版)




昨年(2009年)から欧米と国内を同時巡回上映している同名の「Vital Signals (ヴァイタル・シグナル)」(日米初期ビデオアート −芸術とテクノロジーの可能性ー)のプログラムから、日本の初期ビデオ・アートにフォーカスしたものです。

「ヴァイタル・シグナル」(日米初期ビデオアート −芸術とテクノロジーの可能性ー)巡回上映先:ジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)、ロサンゼルス・カウンティー美術館(ロサンゼルス)、オーロラ・ピクチャー・ショー(オースティン)、ボストン美術館(ボストン)、ロンドン大学(ロンドン)、広島市立現代美術館(広島)、東北芸術工科大学(山形)、横浜美術館(横浜)、愛知芸術文化センター(愛知)、日本大学(東京)、早稲田大学(東京)、北海道近代美術館(札幌)、立命館大学(京都)、東京藝術大学(東京)

Electronic Arts Intermix (EAI)
1971年にニューヨークで設立され、世界をリードするビデオ・アートのリソースを提供するNPO組織のひとつ。メディア・アートやそれに携わるアーティストを支援するための先駆的な組織であり、アーティストの制作や展示の環境を充実させることに取り組んでいる。その主な活動は、200名以上のアーティストによる3500点以上に及ぶ新旧のメディア・アートのコレクションの配給・保存である。

「Vital Signals (ヴァイタル・シグナル)」 というタイトルについて:
ビデオというメディアの特性=「活発な電気信号」、そして当時の芸術文化におけるビデオアートの位置づけ=「重要な兆候」、という2つの意味が託されている。

 

関連レビュー
「『初期ビデオアート』再考」(阪本裕文)
「ヴィデオ・アートの初心--『Vital Signals』」(河合政之、「映画から遠く離れて、現代美術に反対して」)

DVD「ヴァイタル・シグナル - 日本の初期ビデオアート」

1960年代半ばの初の一般向けビデオレコーダー「ポータパック」(ソニー)の発売は、アーティスト、アクティビストたちが、新しいビデオというテクノロジーに関心をもったことで、創造的探求という実り豊かな時代をもたらしている。
1960年代から70年代にかけて、アメリカやヨーロッパをベースに活躍していたナム・ジュン・パイク、ジョアン・ジョナスやブルース・ナウマンなどのビデオ・アーティストは、国際的に良く知られている。しかし、カムコーダの発祥の地である日本の同時代のアーティストの作品は、稀にしか上映されてこなかった。DVD+カタログ「ヴィアタル・シグナル」では、飯村隆彦、出光真子、松本俊夫など15人の日本人アーティストのビデオ作品を紹介する。よく知られたツールを使いながら、彼らはユニークで革新的な方法で、生まれたてのメディアを探求している。このDVDコンピレーションは、技術的実験、アクティビスト的関心、コンセプチュアルなパフォーマンスという3つのパートで構成されている。


<収録作品>
1.テクノロジーの言語
CTG『コンピューター・ムービー No.2』 1969年/8分/白黒/サウンド/オリジナル:16mmフィルム

山口勝弘『イメージモデュレーター』1969年(再制作)/45秒/カラー/サウンド/インスタレーションの記録映像

山口勝弘『大井町附近』 1977年/1分30秒/カラー/サウンド/インスタレーションの記録映像

松本俊夫『メタスタシス 新陳代謝』1971年/8分/カラー/サウンド

安藤紘平『オー!マイ・マザー』1969年/14分/カラー/サウンド/オリジナル:16mmフィルム

飯村隆彦『カメラ、モニター、フレーム』1976年/17分15秒/白黒/サウンド

山本圭吾『Hand No.2』1976年/7分50秒/白黒/サイレント


2.オープン・テレビジョン
松本俊夫『マグネティック・スクランブル』1968年/30秒 /白黒/サイレント/(映画《薔薇の葬列》より)

ビデオアース東京『橋の下から』1974年/13分


3.ボディー・アクト
出光真子『おんなのさくひん』 1973年/10分50秒/白黒/サウンド

かわなかのぶひろ『キック・ザ・ワールド』1974年/15分/白黒/サウンド

山口勝弘『Eat』1972年/1分30秒/白黒/サウンド

今井祝雄『ビデオ・パフォーマンス1978〜1983』1978-83年/15分35秒/カラー/サウンド

小林はくどう『ラプス・コミュニケーション』1972年(1980年再制作)/16分/カラー/サウンド

村岡三郎+河口龍夫+植松奎二『映像の映像−見ること』1973年/12分30秒(11分20秒抜粋)/白黒/サウンド

和田守弘『認知構造・表述』1975年/20分)/カラー/サウンド


<収録時間>162分

<カタログ>(日米バイリンガル)
日本の初期ビデオ・アートが誕生する上での、より大きな社会的、美術史的文脈について考察しています。

CONTENTS
○ごあいさつ(ロリ・ジッペイ/EAI、ディレクター)
○初期ビデオアートのメディアに対する批評性(阪本裕文)
○境界の狭間で:1970年代の日本のビデオ(バーバラ・ロンドン/ニューヨーク近代美術館メディア・パフォーマンス部門アソシエート・キュレーターー)
○映像の映像:初期の日本のビデオ・アートに見られる画像中の画像(グレン・フィリップス/ゲッティー・リサーチ・インスティテュート建築・現代美術部門、シニア・プロジェクト・スペシャリスト、コンサルティング・キュレーター)
○飯村隆彦インタビュー(阪本裕文)
○ビデオひろばについて
○作家履歴・作品説明
B6変形、103ページ


<DVD発行年>2010年

<個人価格> 8,400円(本体価格8,000円)
<NTSC>

<プレスによるDVD-Video>

<制作/発売>Electronic Arts Intermix (EAI)